台灣の法的地位は「日屬米佔」
                           黃恵瑛
「台灣獨立聯盟」と「李登輝友の會」の元老達に、ペテン師だ、詐欺師だと、中傷されてきた「國際戦爭法」の専門家、林志昇氏は、彼の「台灣法的地位」に関する研究結果と今後の台灣の行方について、1月26日、ロスアンゼルスの「千楓TV」と「台灣海外ネット」の取材に対し、次の様に語った。  下記URLは林志昇氏の解説(台灣語)
                                        
「台灣地位の現狀は「日屬米佔」である。その意味は「台灣は日本天皇の皇土であり、米國軍事政府の佔領下にある」ことだ。 これは萬國公法、國際戦爭法、サンフランシスコ和平條約に基づいた100%正確な法理的事実である」と。 
林氏は、この真相を発見したのは李登輝先生の斡旋に依って研究した結果だとも語った。然し、林氏の「法理論」に李登輝氏は、応援もしなければ、関心も示さない。
 
「日屬米佔」の法理根拠は、1895年下関和平條約で大清帝國の皇帝が殖民地であった台灣島及び付近諸島を大日本帝國の天皇に永久割譲した。
台灣は日本天皇の所有となり、皇土となった。 1937年、日本は台灣に皇民化制度を敷き、1945年4月1日、昭和天皇の詔書発布で台灣住民に參政権を賦與、明治憲法を実施し、徴兵制度で台灣人は、日本國に忠誠を盡くすべき日本人となり、台灣は殖民地から、日本の「神聖不可分の國土」となったのである。
1945年8月15日、日本は大東亜戦爭で米國に敗れ無條件降伏した。
1952年4月28日発効のサンフランシスコ和平條約第二條b項で、日本は、
台灣の全ての「主権権利」:管轄権、處分権、主張権を放棄したが、台灣の帰屬先には觸れていない。 此れは、台灣が日本の不可分の國土である故、萬國公法に依り、「領土主権」は割譲できないからである。
大東亜戦爭で日本を征服したのは米國一國だけである。
従って和平條約第二十三條で、米國は日本の主要佔領権國(principle occupying Power)となり、日本領土(台灣を含む)の暫時管轄権と處分権を有するが、米國は日本領土の台灣を中國蔣介石軍に代理佔領を委託した。
 
その後、中國國民黨は中國大陸で共產黨に敗れ、難民諸共台灣に逃亡し、そのまま台灣で不法佔領を続けてきた。 其の間、國民黨は佔領側の優位で被佔領側台灣人の抗議活動を弾圧して恐怖心を植えつけ、更に歴史を曲解した50年の洗脳教育で、台灣人は自己のID身元の分別も判斷もできず、台灣人=中國人、台灣=中華民國などと曖昧矛盾な國家認識を持ちながら政治煉獄の中で60餘年生活してきたのである。佔領國は佔領地の主権を獲得すべからず、が國際戦爭法の鉄則であるとも知らず、台灣人は佔領國中華民國の亡命政権に忠誠を盡くし、自分の國家だと認識している愚かな民族である。
 
この逆境を見かねて、林志昇グループは米連邦地裁を通じて米政府を告訴し、戦後の台灣處理の誤策を追及、台灣地位の正常化を求めた。米政府は反論できず、抗弁権を放棄、遂に米最高裁は「台灣人は無國籍であり、國際社會で承認された政府が無く、政治煉獄の中で生活している」との判決を下し、米政府に対し原告の要求通り和平條約に従って正確に事務を行うべきと指示した。
 
かくして、米政府は林氏グループの「台灣民政府」設立を黙認、ワシントンDCに代表處を設置した。台灣公民権利法案も成立し、米國製の台灣公民身份證も昨年末、発行された。 米政府は著々と和平條約に従って事務を行っている。 やがて台北近郊の內湖に建設された2萬坪敷地內の兵舎に米海兵隊が駐在する。
 
次は日本政府を目覚ませることである。何時までも戦後體制から抜け出せず、自虐的に反日の中國と韓國にぺこぺこ頭を下げ、自國領土に侵入されても対抗できず、日本社會は彼らの悪文化で汚染される。 親日の台灣の領土問題に関しては過敏的で中國の顔色を窺い、発言する立場にないと言い逃れる。これで果たして日本人は自國領土が守れるのか?
 
昨年末、12月20日、台灣民政府官僚150名が靖國神社參拝と天皇陛下誕生日參賀に日本を訪問した。これは台灣人は日本人であり、台灣は日本の國土であることを日本政府と日本國民に認識してもらうのが目的だった。予想通り日本のマスコミは中國を恐れ,一字も報導しなかった。
  
台灣民政府訪日団

若し日本政府に反応が無ければ、近き將來、國際人権法違反で台灣人の
日本國籍を廃除した日本政府に対し、台灣人の「日本國籍返還」の訴訟を起こす準備をしている。
                                                     
これらの台灣民政府の活動を國民黨政府は完全に封鎖しているが、國民黨內政部は「台灣民政府」を合法組織を承認している。
殘念で不可解なのは、李登輝氏を初め、台獨聯盟、民進黨も何を顧慮してか、台灣民政府の活動を無視し、反論もしなければ信じようともしない。只、懸命に亡命政府佔領體制の中で政権爭奪戦に明け暮れているのは、実に情けない。
 
今回の亡命政府中華民國総統選挙で投票の前夜1月13日、病身で90歳高齢の李登輝氏が寒風の中、民進黨候補者蔡英文の選挙キャンペーン集會場に現れ、蔡英文の手を上げて支持講演を行った。 其の場面で多くの台灣民眾は感動し、涙を流した。 聴眾は盛り上がり、蔡英文の人気は上昇したが、翌日、馬英九に80萬票の差で落選した。あれほど獨立派の元老、高齢の李登輝氏と史明氏が老骨打って支持した甲斐も無く落選したのはあまりにも痛ましい。
 
筆者は其の場面を観て、2000年の同じ選挙キャンペーンで李登輝が國民黨候補馬英九の手を挙げて支持した場面を連想した。この二つの対照的な場面から、李登輝氏が言う台灣人の悲哀を痛切に感じる。何故台灣人のリーダーとして、敵、味方の間をさ迷うて、自主権を発揮できないのか?  
そして又、何故蔡英文は落選したのか?
 
答えは簡単である。中國國民黨の中國人は、米國代理の台灣「佔領者」であり、中華民國民進黨の台灣人は「被佔領者」である。 獨裁主義の佔領者中國人が被佔領側の台灣人を彼らの総統に祭上げる度量は、絶対有り得ない。
台灣での亡命中華民國総統選挙は、台灣民主化の見せ掛けだけである。
國民黨は台灣人を奴隷と看做し、あらゆる手段で台灣人リーダーを叩き潰す。
 
陳水扁を見るが良い。八年間の亡命中華民國総統の退任直後に無実の罪で強制的に牢屋にぶち込まれて三年餘り経つが、未だに出獄の目處は立っていない。
十二年間の亡命國総統だった李登輝も然り、國民黨籍を追われ、「棄馬保台」のスローガンを叫んだ後、突然理由なしに汚職罪で起訴される。
只高齢の病身であるが故、有罪判決には至っていない。
 
今回落選した蔡英文は幸運児と言える、當選すれば、二の舞は免れない。
彼女は落選しても支持者から尊敬され、人気は落ちていない上、他國では例を見ない候補者の補助金として、當選、落選を問わず得票數一枚につき50元の手當て金が入るという。600萬の票數で三億元が入手できるのだ。
そして彼女は牢獄災を免れた。
 
以上の様に、台灣では亡命政府體制の中で、不法選挙が繰り返されているのだ。それでも、毎年懲りずに亡命政府體制內で、成果無き「台灣獨立建國」を叫んで、本土台灣人をミスリードしている台獨派こそ、偽善の詐欺師ではないか?
 
無國籍の本土台灣人よ、主権獨立國家の日本人よ、
しっかり目覚めて、國際戦爭法を勉強せよ! 
法理戦で以って亡命中華民國を台灣から追放し、台灣地位が正常化
すれば「日台共栄」は実現する。

台灣地位問題は日米両國が早急に解決すべき重要課題である。
つまるところ、複雑な台灣問題は日米戦爭後の產物である。中國とは全く関連しない。 日本の竹島、北方領土四島も平和的談判では永遠に
平行線で解決不可能、國際法廷で法理解決すべきである


 
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黃恵瑛  2012年2月5日
 

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