台湾建国を目指してきた台湾独立聯盟の 30年の努力は水泡に帰したのか?

「住民自決」で必ず「ROC」から独立して建国できると張り切って国民党に勝てと民進党を支持してきた台独派は、2008年3月22日の総統選挙で民進党の惨敗をみて愕然となった。支持してきた台湾人民は慟哭、憤慨、悲嘆に暮れ、立ち直る志気も術も失ったかのように見える。そして絶望の果てに自焚する犠牲者まで出た。

 

然し、惨敗後、一ヶ月経っても、民進党や台湾独立連盟の元老達の反省や意見の声は聞こえず、主席の黄昭堂氏は陳水扁を痛烈に批判し、金美齢女史の絶望的な無責任な発言もTVで公開された。これで独立派は責任を果たしたのか? 建国の路はもう完全に閉ざされたのか。今まで独立派の主張に追従してきた500万の台湾人が託した希望を踏みにじって、金女史は、「個人の100%幸せの為、もう台湾人としての尊厳を捨てて外国人になる」との発言は台湾人を怒らせた。何故、独立派は自己反省してもう一度台湾民衆を激励し、八方塞がりになった建国路線の方向転換を考じないのか。落選の責任を台湾人民に擦り付け、自己の錯誤路線で台湾人を率いてきたことを反省も検討もしないのはあまりにも無責任。

 

今まで林志昇氏が再三主張してきた法的根拠ある台湾の「法理建国論」を民進党は全面的に封鎖し、独立派は彼をイカサマ者扱いにして軽蔑してきたのは、一体いかなる心状なのか。林氏は個人の名利を追っているのでは無く、一途に台湾建国達成の為、李登輝の命令に従って、三年間の探究で「台湾法的地位」の真相を発見し、台湾の活路を見つけ出したのである。彼の努力を貶すのはあまりにも酷い。「偽論」と言うなら何故「法理」で反論できないのか。

 

 来る5月20日、再び独裁亡命政権、中国国民党が執政する。20年前の恐怖時代に後戻りする。まだ執政権を握っていないにも拘わらず、既にあらゆる媒体のコントロールに乗り出し言論の自由を抑制している。 台湾人は再び中国人の奴隷となるのか。台湾人はこんな悲壮な宿命に甘んじてよいのか。

 

 我々台湾人がこんな惨めな困境から完全脱却するには、国際社会で国と認められていない台湾の「国際地位」を明確にすることが先決である。台湾には今、林氏の確実な「法理建国路線」が残されている。今こそこの路線で「逆転勝利」を目指すべきである。

 

如何なる国際法、戦争法の論点から見ても、又亡命国ROCの法律規定から見ても「台湾、澎湖諸島」は絶対に「ROC」の領土ではなく、戦後から台湾は「国際地位未定」であり国として認められていないのが実情である。

 

それなのに、民進党は、台湾を「主権独立国家」と叫び、中華民国を掲げ「台湾=ROC」としながら、島内では「ROC」, 海外では「台湾」と名称を使い分け、一方独立派は、台湾を「ROCから独立」させるべきなど矛盾だらけの愚かな主張が台湾民衆を混乱させ、誤った方向に導いてきた。そして金銭や時間を無駄使いして無意味な独立運動を続けてきた。

 

台湾を尊厳ある正常な国にするには、先ず権限ある「主要戦勝国」且つ「主要占領権国」の米国に対し,「台湾国際地位」を明確にしてもらうことと、米国の「代理占領権国」である「中華民国」を台湾から除外することである。中華民国の体制下で軟弱な台湾人がどんなにもがいても、したたかな中国国民党の魔手から脱出する事はできない。島内のブルー親中派は中国の後ろ盾があり強硬になっているが、軟弱で国際観に乏しいグリーン本土派は、意地張って他力本願に頼らず、戦争法を無視して自力の「住民自決」で建国できると、甘い自信過剰の考えを固執してきたが為、今回の惨敗を招いたのだ。 何故歴然とした「法的根拠」で台湾を保護している米国を説得して台湾人の後ろ楯として利用しないのか。

 

一部の人は、米国の台湾政策は矛盾だらけと云うが、事実矛盾ではなく模糊にしているだけである。第二次世界大戦後、米国は日本台湾地区の「征服者」であり、「主要占領権国」でもある。台湾は和平条約に依って日本から放棄されたが、帰属国はなく米国憲法の領土条項規定に依れば台湾は「米国列島区第一類未合併領土」に属しており、米国国会の同意無しでも米国は台湾の安全を防衛する義務がある。

 

一方、米国の命令で台湾の「次要占領権国」となった中華民国ROCは今では亡命政府に成り下り、米国の外交玩具として利用されている。悲しいことに、台湾人民は台湾の「国際地位の真相」を60年間隠蔽され自己の権益を獲得する術を知らず、米中両国の談判コマとして使われ、完全に自主性を失っているのだ。

 

 林志昇グループは2006年10月から米政府を告訴しているが、それは米国の対台湾の模糊政策を打破し、国際戦争法と占領法に基いて台湾人の「民権保護」と「領土主権返還」を要求、「台湾民政府」の設立に協力してもらい正名、制憲、住民投票で台湾建国を達成させるのが目的である。

 

 米政府は林氏の告訴状に反論できず、審査延長で時間稼ぎをしているが、傲慢な米国が容易に台湾の真実を表明しないのは、一つに過去の過失を認めたくない面子問題もあり、又台湾人が台湾人としての国家意識の水準がどこまで達しているのかも憂慮しているのである。 台湾島内では、50年の洗脳教育で殆んどの台湾人は自分の国家は「中華民国」だと信じ込み、我々は台湾人でもあり中国人でもあると曖昧な国家意識を持ち続けてきた。これでは米国が真実を表明しても、その真実を信じるまでには時間が掛かる、ましてや今の政権の上で既得利権に酔い痴れている政府官僚は林氏の論述を普及して欲しくないので封鎖しており、愚弄されている一般の台湾民衆は「台湾国際地位の真相」を全く知らず、民進党の成果無き「国連加盟運動」に引きずり廻されて米国の反感を買った。

 

 米国が期待しているのは台湾人の本心、即ち建国の意志は確かにあるのか、その声を聞きたいのであるが、我々台湾人の主張の声は殆んどない。依って建国を目指す台湾人は早々に目覚めて林氏の「建国の路」を説いた新書「台湾最終地位: 漢文」を熟読すれば、「台湾国際地位の真相」と確実な「台湾建国路線」が明確に理解できる。

 

参考リンク: 60年隠蔽された台湾国際地位の真相

  http://www.taiwanus.net/roger/60years_japanese.htm

 

総統選挙の敗選で何時までも悲嘆に暮れてはいけない、悔し涙を拭って新たな路線で「逆転勝利」を目指すのだ!民進党を惨敗に追い込んだのは、228英霊と台湾神の思し召しかも知れない。

 

天佑台湾

台灣民政府  日語發言人  黄恵瑛   

                     

 

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